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日常つらつら日記

気の向くまま綴りごと

読んだ本 ヴィオラ母さん
面白かった

本が読めなくなっているので
少しずつ読んだけど、全部の章が破天荒

漫画家のヤマザキマリのエッセイ
ヤマザキマリは昔テレビで少し見て
普通っぽい人だけどちょっとキツイ物言いで
細身で綺麗な人だったけど
オタクっぽい機関銃みたいな喋りをする人の
イメージだった

イタリア語なら話してもソフトなのかもしれないけど
日本語だとキツイ物言い
強い人ってイメージの話し方

母親が札幌オーケストラのヴィオラ奏者なんて
初めて知ったし
曾祖父が貴族まがいの金持ち道楽男で
イタリア留学生を書生として下宿させていたというのも
初めて知った

母親がその後ヴィオラ奏者からヴァイオリンの先生に
なっているのは納得
ヴィオラじゃ人口が少ないもんね

破天荒な母親だけど
愛情深くて子供を頭から否定することは一切なく
いい人に育てられたんだなーと納得

母親が演奏家で友達が世界中にいて
各国に遊びに行ったり
演奏で海外に行ったり
娘である作者はフィレンチェで学生をしていたり
そこに、母親が新巻鮭一匹丸ごと持ってフィレンチェまで会いに行ったり

娘であるマリは留学に行ったのに
金を稼がない詩人と子供を作り未婚で帰国し
その後13歳年下の外人と子連れ再婚をして
もうなんていうかハチャメチャでグローバル

家計の中に結構すごいことをやった人がいると
すごいことが普通になっていて
違和感なくやってしまうということが書かれているけど
作者の祖父(母親の父)は昭和の時代にアメリカに仕事で行ってたり
音楽好きでLPを大量に集めていたり
当時はまだ珍しいベッド(元カノとの思い出付き)を和室に置いていたり
なかなかの人だから
作者の母親も、良家の子女なのに
世界中を飛び回る音楽家になったんだろうな

あの時代は戦争以外では
海外に行ったことない人も多いはず

でもこの人の家系はマリが高校卒業すぐ留学、
祖父がアメリカ駐在&モンゴルの駐在員、
母親が思春期に読んだ本がカラマーゾフ、見る映画はフランス映画
ミッションスクール育ちで
作者も幼少期からドイツ神父のいる協会に通う
曾祖父は和太鼓でボレロのリズムを刻むと
元々ハイカラで、日本っぽくない

母親は学校ずる休みしたいと言ったら
私も子供の頃に一度やってみたかったからサボれと言うし
北海道の市営住宅住まいだったのに
北海道にチロル風の家を建設して
防寒対策無視したから大変なことになっているし

飽きることがない生活って感じ
読んでいると面白いけど、
一緒に暮らしたら大変そう

ちょっと風変わりだけど
自分のやりたいことをやっている大人を見て育って
自分もやりたいことを見つけてやってますという内容

マリがヴァイオリンを押し付けられて
「マリは画家になります!」と子供の頃に宣言したけど
イタリアの美術学校に留学した娘に
「どうだい、フランダースの犬暮らしは」
という母親に笑った

画家は貧乏になる、不幸になる、夭折する、の
教材として子供に見せたのが
「フランダースの犬」の本で
画家になるってことはこういうことだ、と
教えている姿に笑う
あながち間違えてないのが、なんともおかしい

ただ、
ほぼエッセイで
たまに漫画が描かれてるんだけど
漫画に描かれている字が筆ペンで書かれていて
半分くらい何が書いてあるんだかわからない

字は読めるように書いてほしい
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