色々面白い
面白かったところ覚書
・脳は黄土色で1400gぐらい
・一般的な脳は約860億個のニューロンがあり
そのニューロンそれぞれに一万の接続がある
1000兆に及ぶ脳細胞間接続の独自のパターンを表す
それをコネクトーム(神経回路マップ)と呼ぶ
・人間の脳の構築プロセスには25年かかる
(昔は幼少期にほぼ完了と思われていた)
・人間は動物とは違い未発達で生まれる
生まれてすぐに自立できないのは生命体として
弱点でもあるが、環境に合わせた発達が可能という
有利さでもある
(動物は環境に合わせて変化できないため
環境が変わると死滅する場合がある)
・赤ん坊の脳の発達スピードはすごい
毎秒200万の新しい接合をする
2歳までにシナプスは100兆以上(大人の二倍)
その後ピークを迎えてから、大人になるまでに
使われない接合の刈り込みをして
シナプスの半分が除去される
・泣いてもかまってもらえないと赤子は泣かなくなる
心のケアがないと、子供は無差別の人懐っこさを身に着ける
それはネグレクトされた愛着に問題ある子供たちの
特徴的な反応
心のケアがないと脳は発育不全を起こしIQが低くなる
(普通100だが60~70になる)
幼少期愛情あふれる環境に戻すなら回復する
年齢が幼いほど回復は高い
2歳未満なら順調に回復
2歳以降だと様々な発達障害が残った
・10代は神経の再編成と変化の時期
内側前頭前皮質(mpfc)は15歳前後がピーク
この領域は自己評価や対人関係で活発になる
自意識のストレス反応が強い
10代の脳は危険を冒すようにできている
成人の脳より刺激が好き
・大人になってからも脳は成長する
勉強すれば脳は新しいシナプスを作る
アメリカ?のタクシードライバーは覚えること一杯で
その分新しいシナプスがどんどんできる
・環境と行動は重要
パズルをしたりと脳を動かし続ければ
晩年になっても健康でいられるかも?
脳の状態は痴呆になっていても
脳が別の回路を脳が作り出すことで
痴呆の症状が出なかった人がいた
・脳は記憶を誤りやすい
見ているようでぼんやりとしか見ていないから
細かいところがあやふや
人から「〇●だったよね?」と言われたら
現実にはなかったこともあるかのように
作り上げてしまうこともある
・物の意味は自分たちが作る
ナチスの旗も、ナチスを知らなければ
模様の書かれたただの布でしかない
・視力には目以外の感覚や脳の回路が必要
視力を失い長年目を使わずに生きていた人が
目の手術で視力を回復したら
強烈な大量の光に圧倒され
物を認識できなかった
目で奥行きを認識する回路が脳になく
目に見える物体が何かを認識できる回路もなかった
視力は角膜だけの問題ではなく
角膜を使ってそれを認識する脳の回路や
自分で触ったり当たったりする感覚が必要だった
彼は見えない分、視覚以外の能力が発達していた
試しに学者が左右逆にする眼鏡をかけたら
何をするにも一苦労でストレスフル
でもそれらも次第に慣れることができる
覚えている間脳はフルスピードで活動中
・音より光の方が体が認識する速度が速い
・真っ暗な中で光が見える
アルカトラズという刑務所の中にある
ザ・ホールという漆黒の部屋
真っ暗で何も見えない時、受刑者は色々なイメージをした
光が見えて、映像も実際に見たという
音も光もない場所で頭の中にあるイメージを
極限まで大きくできたのではないかという可能性
・共感覚、障害などで実際に幻覚を見る人もいる
・時が止まったように感じることがある理由
命に係わる時スローモーションになるのは
意識がフル稼働して濃密に記憶を残そうとするから
記憶が詳細に再現されると
これだけのことが起こるには時間がかかったに違いないと
意識が判断する=時間が長く感じる、らしい
・脳はすごいことを毎日しているが自分たちは
慣れていて完全に無意識である
コーヒーを飲むことも機会にやらせようとしたらとても難しいこと
難しいことも訓練によって普通にできるようになれる
・自分が気づいていないことも脳は関知して判断している
黒目勝ちの人をかわいいと思ったり
妊娠できる状態の女性の方が男性からもらうチップが
そうではない女性より多かったり
排卵期に腰がくびれ、肌が柔らかく、顔が左右対称になることを
知らなくても、自然と男性達は検知している
・赤ん坊でさえ相手が親切か不親切かを見極め
親切な方を好む
言語を理解できなくても
他者を判断する機能は持っている
・他人の痛みを感じると自分の痛みを感じる
脳の部分が反応する
・同調は顔の筋肉も使う
相手の顔(笑顔、しかめっ面)を
自分でも気づかないうちにミラーリングして
相手が笑顔の場合、自分もうっすら笑顔になっている
気づかない程度の筋肉の動きだが相手の気持ちを理解することに
活躍している
ボツリヌス菌を入れて顔の筋肉を動かなくさせている人は
ミラーリングがなく、ミラーリングしている人と比べて
相手への同調や感情を理解することに
欠けている結果が出た
・脳の半分を手術で取り除いたキャメロンは
体の半分は身体的に弱いが言語音楽数学物語を
普通のこのように理解する
半分の脳が不必要だったわけではなく、残りの半分が
失われた分をすべて構築し補っている
・人工内耳、人工網膜は電気信号を徐々に脳が
覚えていくことで音や目として理解できるようになる
・感覚代行
目が見えない人でも他の感覚に電気パルスを送り
そこを使うことで目の前にあるものが
見ることができる
腰、耳、額、舌を利用
生まれつきい耳の聞こえない人は胴体からの電気信号を
脳が勉強することにより、話していることが
理解できるようになっている
感覚代行ができるなら感覚拡張
起こっていることを体感で知ることもできるかもしれない
株式市場の動向とか
ロボットアーム(義手)は本人が腕に
上がれ、右に行って、摑む、離して、と
思うだけでその通りに動く
脳と機械の無限のインターフェースの可能性の示唆
・人間を生き返らせるには?
それはわからないけど
アルコー延命財団は129名希望者の遺体を冷凍保存済
頭部だけ保存の低コストメニューもあり
凍結保存のやり方
遺体を氷結→抗凍結潅流(こうとうけつかんりゅう)
細胞が壊れないよう16種類の化学薬品を循環させる
できるだけ速やかにアルコール施術室へ運ぶ
超低温窒素ガスを送り込み急速にマイナス124度に冷やす
プロセスに3時間、遺体は安定したガラス質になり不凍状態
その後二週間かけてマイナス196度まで冷却
その後、デュワーという名のステンレス製円筒容器の
超低温の液体に沈められる
出来上がり
・ネズミの脳を薄切りにして神経回路マップを現在調べ中
脳を丸ごと一つのシミュレーションを作り上げる目的で
スイスの研究チームが活動中
・人の心はどこにあるのか?
その人を人たらしめているのはニューロンのやり取りだけなのか?
もしそうなら、理論上、細胞、回路、酸素と電気があれば
生物学的な脳がなくても
あなたはあなたとして機能できるのかも?
・人工知能は考えられるのか?
まだまだ発展途上。現在ではプログラムが反応しているだけで
コンピュータ自体が判断することはできてない
・ニューロンは信号を出すだけ
その結果構築されるものを理解していない
しかし大量に集まり相互作用すると、心が現れる
蟻は巨大で複雑な地下コロニーを作るが一匹の蟻は
局所的に自分の役目をこなすだけ
眠っている時の脳の反応は局所的
起きている時は広範囲のコミュニケーションがある
意識システムはネットワーク同士が密にやりとりをする
接続性と完璧バランスが必要という説あり
いつか意識を常にアップロードさせて
肉体を不要とする時が来るのかもしれない
でもそれは本当の意味で「自分」ではないかもしれない
その前に
今の自分が樽の中にある脳でないとどうして言える?
と読者を怯えさえつつ
これからわかってくることが沢山あるから
楽しみだねーで締めている
面白かったところ覚書
・脳は黄土色で1400gぐらい
・一般的な脳は約860億個のニューロンがあり
そのニューロンそれぞれに一万の接続がある
1000兆に及ぶ脳細胞間接続の独自のパターンを表す
それをコネクトーム(神経回路マップ)と呼ぶ
・人間の脳の構築プロセスには25年かかる
(昔は幼少期にほぼ完了と思われていた)
・人間は動物とは違い未発達で生まれる
生まれてすぐに自立できないのは生命体として
弱点でもあるが、環境に合わせた発達が可能という
有利さでもある
(動物は環境に合わせて変化できないため
環境が変わると死滅する場合がある)
・赤ん坊の脳の発達スピードはすごい
毎秒200万の新しい接合をする
2歳までにシナプスは100兆以上(大人の二倍)
その後ピークを迎えてから、大人になるまでに
使われない接合の刈り込みをして
シナプスの半分が除去される
・泣いてもかまってもらえないと赤子は泣かなくなる
心のケアがないと、子供は無差別の人懐っこさを身に着ける
それはネグレクトされた愛着に問題ある子供たちの
特徴的な反応
心のケアがないと脳は発育不全を起こしIQが低くなる
(普通100だが60~70になる)
幼少期愛情あふれる環境に戻すなら回復する
年齢が幼いほど回復は高い
2歳未満なら順調に回復
2歳以降だと様々な発達障害が残った
・10代は神経の再編成と変化の時期
内側前頭前皮質(mpfc)は15歳前後がピーク
この領域は自己評価や対人関係で活発になる
自意識のストレス反応が強い
10代の脳は危険を冒すようにできている
成人の脳より刺激が好き
・大人になってからも脳は成長する
勉強すれば脳は新しいシナプスを作る
アメリカ?のタクシードライバーは覚えること一杯で
その分新しいシナプスがどんどんできる
・環境と行動は重要
パズルをしたりと脳を動かし続ければ
晩年になっても健康でいられるかも?
脳の状態は痴呆になっていても
脳が別の回路を脳が作り出すことで
痴呆の症状が出なかった人がいた
・脳は記憶を誤りやすい
見ているようでぼんやりとしか見ていないから
細かいところがあやふや
人から「〇●だったよね?」と言われたら
現実にはなかったこともあるかのように
作り上げてしまうこともある
・物の意味は自分たちが作る
ナチスの旗も、ナチスを知らなければ
模様の書かれたただの布でしかない
・視力には目以外の感覚や脳の回路が必要
視力を失い長年目を使わずに生きていた人が
目の手術で視力を回復したら
強烈な大量の光に圧倒され
物を認識できなかった
目で奥行きを認識する回路が脳になく
目に見える物体が何かを認識できる回路もなかった
視力は角膜だけの問題ではなく
角膜を使ってそれを認識する脳の回路や
自分で触ったり当たったりする感覚が必要だった
彼は見えない分、視覚以外の能力が発達していた
試しに学者が左右逆にする眼鏡をかけたら
何をするにも一苦労でストレスフル
でもそれらも次第に慣れることができる
覚えている間脳はフルスピードで活動中
・音より光の方が体が認識する速度が速い
・真っ暗な中で光が見える
アルカトラズという刑務所の中にある
ザ・ホールという漆黒の部屋
真っ暗で何も見えない時、受刑者は色々なイメージをした
光が見えて、映像も実際に見たという
音も光もない場所で頭の中にあるイメージを
極限まで大きくできたのではないかという可能性
・共感覚、障害などで実際に幻覚を見る人もいる
・時が止まったように感じることがある理由
命に係わる時スローモーションになるのは
意識がフル稼働して濃密に記憶を残そうとするから
記憶が詳細に再現されると
これだけのことが起こるには時間がかかったに違いないと
意識が判断する=時間が長く感じる、らしい
・脳はすごいことを毎日しているが自分たちは
慣れていて完全に無意識である
コーヒーを飲むことも機会にやらせようとしたらとても難しいこと
難しいことも訓練によって普通にできるようになれる
・自分が気づいていないことも脳は関知して判断している
黒目勝ちの人をかわいいと思ったり
妊娠できる状態の女性の方が男性からもらうチップが
そうではない女性より多かったり
排卵期に腰がくびれ、肌が柔らかく、顔が左右対称になることを
知らなくても、自然と男性達は検知している
・赤ん坊でさえ相手が親切か不親切かを見極め
親切な方を好む
言語を理解できなくても
他者を判断する機能は持っている
・他人の痛みを感じると自分の痛みを感じる
脳の部分が反応する
・同調は顔の筋肉も使う
相手の顔(笑顔、しかめっ面)を
自分でも気づかないうちにミラーリングして
相手が笑顔の場合、自分もうっすら笑顔になっている
気づかない程度の筋肉の動きだが相手の気持ちを理解することに
活躍している
ボツリヌス菌を入れて顔の筋肉を動かなくさせている人は
ミラーリングがなく、ミラーリングしている人と比べて
相手への同調や感情を理解することに
欠けている結果が出た
・脳の半分を手術で取り除いたキャメロンは
体の半分は身体的に弱いが言語音楽数学物語を
普通のこのように理解する
半分の脳が不必要だったわけではなく、残りの半分が
失われた分をすべて構築し補っている
・人工内耳、人工網膜は電気信号を徐々に脳が
覚えていくことで音や目として理解できるようになる
・感覚代行
目が見えない人でも他の感覚に電気パルスを送り
そこを使うことで目の前にあるものが
見ることができる
腰、耳、額、舌を利用
生まれつきい耳の聞こえない人は胴体からの電気信号を
脳が勉強することにより、話していることが
理解できるようになっている
感覚代行ができるなら感覚拡張
起こっていることを体感で知ることもできるかもしれない
株式市場の動向とか
ロボットアーム(義手)は本人が腕に
上がれ、右に行って、摑む、離して、と
思うだけでその通りに動く
脳と機械の無限のインターフェースの可能性の示唆
・人間を生き返らせるには?
それはわからないけど
アルコー延命財団は129名希望者の遺体を冷凍保存済
頭部だけ保存の低コストメニューもあり
凍結保存のやり方
遺体を氷結→抗凍結潅流(こうとうけつかんりゅう)
細胞が壊れないよう16種類の化学薬品を循環させる
できるだけ速やかにアルコール施術室へ運ぶ
超低温窒素ガスを送り込み急速にマイナス124度に冷やす
プロセスに3時間、遺体は安定したガラス質になり不凍状態
その後二週間かけてマイナス196度まで冷却
その後、デュワーという名のステンレス製円筒容器の
超低温の液体に沈められる
出来上がり
・ネズミの脳を薄切りにして神経回路マップを現在調べ中
脳を丸ごと一つのシミュレーションを作り上げる目的で
スイスの研究チームが活動中
・人の心はどこにあるのか?
その人を人たらしめているのはニューロンのやり取りだけなのか?
もしそうなら、理論上、細胞、回路、酸素と電気があれば
生物学的な脳がなくても
あなたはあなたとして機能できるのかも?
・人工知能は考えられるのか?
まだまだ発展途上。現在ではプログラムが反応しているだけで
コンピュータ自体が判断することはできてない
・ニューロンは信号を出すだけ
その結果構築されるものを理解していない
しかし大量に集まり相互作用すると、心が現れる
蟻は巨大で複雑な地下コロニーを作るが一匹の蟻は
局所的に自分の役目をこなすだけ
眠っている時の脳の反応は局所的
起きている時は広範囲のコミュニケーションがある
意識システムはネットワーク同士が密にやりとりをする
接続性と完璧バランスが必要という説あり
いつか意識を常にアップロードさせて
肉体を不要とする時が来るのかもしれない
でもそれは本当の意味で「自分」ではないかもしれない
その前に
今の自分が樽の中にある脳でないとどうして言える?
と読者を怯えさえつつ
これからわかってくることが沢山あるから
楽しみだねーで締めている

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