忍者ブログ

日常つらつら日記

気の向くまま綴りごと

マークスの山
両方読んで、私は最初の方が好きになりました。

文庫は本当に、必要なところ以外消去消去!という
感じで、勢いはすごいんですけど
(水沢のこともかなりわかってよかったけど)
最初の本のちまちまとした会話の面白さが好きだったので
四六判(で合ってる?)をプッシュ!

いちいち面白いんですよね。
それもかっこよく面白い。

お蘭が人を殴ってしまって休んだ時に
「法定伝染病ですか」と言い放ったのも好きだし、
山のことを夢見がちに語ったお蘭に「ええ?」と声を出して
しまった合田さんもラブリー。

「よりにもよって俺のお蘭が」と心の中で呟いて
「あなたのでしたか!」と読んでる方をギョッとさせた発言も
消えてるし。
(あれ?お蘭のことしかないな・・・)

あとね、水沢、サンダルだけじゃなかったでしょ。
持ってったの。
看護服とか、色々一式持って行ってた。
あのいくつもの物が好き。

匂いを連れてこうとしたと思ったんだよね。
彼女の体から出る甘いガスの匂い。
それを持って山を目指したと思うんだ。

ところで版を重ねるたびに小さく改稿をしているようですね。
ということは、自分と全く同じものを見た人を探すには
同じ版を見た人を探さなきゃ駄目ってことなのかな。

文庫タイプも嬉しいけど
自分の好きなあの話をコンパクトにして持てないって
ところがちょっと残念。

次回から、改稿版と、改稿しない版。
両方文庫で作ってくれないかなー。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 一人暮らしへ
にほんブログ村
PR

コメント

コメントを書く