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日常つらつら日記

気の向くまま綴りごと

リバーズエンド
木原音瀬著
BLなので子供は読むの不可

読みました。
貧乏にもホドがあるだろうと言うほどの貧乏っぷりが
心地よかったです。
家族でホームレスってあるのかな。
あるんだろうな…見たことないけど。
親が借金だらけで家を追い出されたら
そうなるか。

お金がないから財布も持ってなくて
昼はいつも抜き。
そんな高校生の主人公がOLが食べ残した
ファーストフードの袋をゴミ箱から拾って
食べるんですが、その時に

予想外に昼飯にありつけた今日はいい日かもしれない

とサラッと思う。
うわぁと思いました。

ポテトはいいよ。紙袋に入ってるし
拾って食べるのはアリかも、と思う。
でも食べかけのハンバーガー半分も平気で口にするところが
本気でスゴイ…。
自分だったら知らない人の歯形がついている所は
絶対ちぎって口にしないようにするなぁと思い、

でも主人公はそんな勿体ないこと考えない。勿論食べるさ、と
思って(というかそこを避けること自体考えない)
しないんだろうな…とも思い、
貧乏っぷりがそれだけでよく分かりました。

そんなことできないよ、無理だよ…と思うけど、
そこまでさせる極限さが
普通にあるんだよね。日々の中に。恐ろしい。

家族がみんな事故で死んで骨を川に流すところも
泣けたけど
中卒で家計のために働いた姉が、借金と貧乏のために
横領して会社を首になり、
残りの借金のために自分で死のうとしていたこととか、
姉がそうまでして守ろうとしたものの中に自分がいたことの
方が重かった。

でも全体的には痛さは薄くて、あったかい感じ。
物足りなくらい。
人肉食いまで見せられたので
もうこれくらいじゃびくともしません。

話の中には
いい人も悪い人も適度な人も
日和見な人もいて

ああー、うんいるいるこんな人
という気持ちに沢山なりました。

話が終わっても、みんなちゃんと生きてそうな
所がスゴイ。
それぞれ文句言いながらも生活してそうな感じがする。

ラブ的な要素もかわいかったです。
随分と年下の恋人に振り回されている大人って
かわいいね。
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