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日常つらつら日記

気の向くまま綴りごと

無声慟哭
宮沢賢治の詩です。

永訣の朝から
たららららっと読んでいたんだけど
読み終えての改めての感想。

「そんなにとし子ラブなんだ!!!」

最愛の妹、というのがよく分かる。

もし賢治が結婚していたら
妻に嫉妬されていたかもね。
そんなにもそんなにも好きなのか。

妹が食べたいと言ったから
急いでお椀に雪を取ってきて食べさせながら
「僕が後で何もできなかったと悔やまないために
雪が食べたいと言ってくれたんだね、ありがとう」
と思い、

亡くなる間際にも
「とても美しい」「リンゴの頬がかわいい」と
褒めちぎり
風呂にも入れず病気で臭いでしょうと妹が恥じらうと
「良い匂いだよ。草原のようだ」
と言い(これ、本心だと見た…)

亡くなってから鳥を見たら
「あれはとし子だ。僕に会いに来たんだ」と
思う…。

清々しいほどの愛情でした。
ここまでまっすぐ誰かを愛する人は
今いるのかなぁ。

「私のすべての幸いをかけて願う」
という賢治の子供じみた清らかさが
多分、人の心を打つんだろう。

不思議な人。
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