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日常つらつら日記

気の向くまま綴りごと

読んだ本 ぼうや もっと鏡見て
●ぼうや、もっと鏡見て

なんだろう。こんなことってあるんだろうか
人気作だから読んだのに、上巻に当たる本と合わせて
二冊とも全く意味が分からなかった

合う、合わない。面白い、面白くない
好き、好きじゃない以前の
「何言ってるのか理解できない」感

こんなの感じたの初めてかもしれない
ある意味衝撃


前の巻で、受のことは気に入らなかった
で、これを読んだけど
ずっと攻に対して、受のことを
「あんな奴と付き合うの止めれば?」と思ってた
で、最後まで思った
「あいつには関わらない方がいいのに」
なんで告白なんかするかなー
止めとけばいいのに。こんな奴のどこがいいんだろ
とずっと思っていた

理解できないことだらけ
前回、受が攻に対して告白
「好きだよ。俺はでもこれだけでいいよ」

この台詞を良いものとしてとらえてるけど
自分には、好きだと言いつつ、一切を望まない
のが、非常に違和感
一切だよ?

それって要するに、
相手の気持ちはどうでも良くて
ただ自分の気持ちを優先させてるだけだろ?

お前をこれから自慰のネタに使うけど
お前は気にしなくていいよ、と言われるのと
大差ないイメージ

本当は好きになってほしいけど無理は言わない
じゃなくて
自分は好きだけど、お前の気持ちは関係ないから。
みたいな感じ
だから束縛もしないし、何も求めない
そりゃそうだ。ネタとして、そこにあればいいんだから
何も求めないって、要らないと同意だよなぁ
相手を丸ごと弾いてる

だったら生きてる人間じゃなくても
TVや映画の中の人とか、写真でもいいんじゃない?
だってなんにも求めないんだろ

相手が何を思おうが、どう感じようが、どうでもいいんだろ
自分がただ気持ちを収めるために
相手を利用したいだけで。

ものすごく自慰っぽい
綺麗な片思いというより、
相手の意志は無視して、
自分の目的のために相手の存在を利用する
イメージを受けた
それは、今まで受が過去の男達にしてきたことと同じ

好きだけど、そっちの気持ちは関係ない
だからそっちは好きにしていい

と言われて、攻は
受が今まで付き合ってきた男達と同じ扱いを
初めてされた

傍にいるけど気持ちは一切見ない
思いやることもない
受にとって、今まで攻が「友達」だったのが
意思を無視した人間として、
他の男達と同列扱いになって、ランクが下がった感じ
好きと言いながら、人間扱いされなくなった

受が淋しいから、他の人を好きになりたいからと
色んな相手と寝ていたように
攻が受に「利用される立場」になったと
読んでいて感じた

自分の意思を無視される立場に追いやられたことが
なかったから、攻にとってはショックだろう
他の男と同列にされて
自分を見てもらえない惨めさを味わった

あいかわらず受は人の意見を聞かない。
受は今まで散々軽はずみなことをして
その尻拭いを攻にさせていたから
受に「俺のプライベートに口挟むな」的に言われて
攻がキレるのは分かる

そんな大口叩ける立場か、お前
と受に対して思った
今までの感謝とか、ないのかね?コイツ

今まで、自分の態度が問題で
付き合っていた相手からDVとかされてた受は
攻に対して
「自分は強くなったからもういいです
なんでそう言ってるのに信じないわけ?
行動制限しようとするわけ?」
とキレてるけど
そりゃお前、前科があるからだよ
お前が信用に値しないからだよ
としか思えず

「もう強くなったから信用して」と言うなら
それなりに言葉を尽くしたり
行動で示したりして
安心させてやるのが先だろ

今までずっと心配してきたんだから
そりゃ心配するわ
強くなったんだね、はいそうですか
とはいかないだろ

「(過去の恋人とまた関わるのか)どうするのかは俺が決める」
と言うくらいなら
攻に尻拭いさせるな

過去の恋人と会いますーなんて
好きな相手の前でする態度かな?とも思う
好きなのはあなただけ、と聞かされていたら
誰だってモヤモヤすると思うけど。
ここら辺、受がすごく自己中に感じる


受は攻のこと好きと言いながら
色んな男と付き合ってたけど
それは攻に対しても、付き合った相手に対しても失礼な行為
それをしてる本人が「良い人だからセックスした」
と美化してるのが
「なんかやな感じだな、コイツ」としか思えなかった

受は、DV相手のことも「良い人」「悪い人じゃない」と攻に言う。
攻を好きとか言いながら、
受を庇おうとする攻から、過去の恋人を守ることで
ガッツリ攻を傷つけてる

そんなにいい人なら、DVされてる時逃げなきゃよかったのに。
それも攻のところに毎回。
結局双方にいい顔したいだけ

離れる時も「俺がいなくても攻は寂しくないよね(チラッ)」
で、なんでコイツこんなに自信家なの?
としか思えず
俺を止めるなら今の内、みたいなこの態度は何?
ほら食いつけ、みたいに餌撒いてる感じ
ホントに相談女っぽい

自分だけが大事なくせに、なぜ好きとか言うんだろ?
という気持ちしかならず

受にDVしていた男も不思議
攻に「受に会わせてくれたら仕事を引き受けてもいい」
といい、その4行ぐらい後で
「受に会うのにお前の許可がいるのか?」と攻に言ってる
攻の許可が要らないと思ってるなら、なぜ
受に会わせてと攻に頼むんだ?
意味わからない
というか、話が噛みあってない

お前が俺より受をすぐに信じて悲しかった
みたいな台詞もあったけど
目の前でDV見てるし
そもそもコイツと受では、
攻が付き合ってきた年月と親しさが全く違うから
それを言うのは図々しいというか
変じゃね?と思う


盗作した女も変
厭味ったらしい態度でこのタイトル
ぼうや、なんて思いきり嘲笑ってる。
攻を憎んでるとしか思えないが、
攻を好きらしい表記をされていて、何考えてのか分からなかった
最後もフェードアウトで
存在自体がなんだったんだろう?という気持ち
なんでこんなに好戦的だったんだろう、とも。


攻の悩みはノンケなら普通
むしろ悩みが少ないね、と思ったくらい
微妙に上から目線だが、それは守る立場を子供の頃から
貫いていたせいもあるだろうし
考えも、特に悪いとは思わなかった

ただ全く受に連絡を取らず
いきなり会いに行っても自分が受け入れられると
思ってる思考が、随分能天気だなとは思った
好きだ好きだ言ったって喧嘩別れしてるし
普通、もう恋人作ってそうだと思うんじゃないの?

いきなり攻に告白されて
大して戸惑わず
両手開いて受け入れる受もなんか変
口では驚いた風を装ってるけど、腹の中は
全然驚いてないように感じた
計画通り(ニヤリ)って感じ

受の人を傷つけるセンスは相変わらずで
最後の最後まで
「攻とHするまでセックスが好きじゃなかった」と言う
気持ちは伝わるが
それは今まで付き合った恋人たちと比べてるということで
過去の恋人にも、攻にも素で失礼な話
心の中だけで思ってればいいものを口に出す

攻は「人と比べて優劣を競うなんて」とマウンティングしていた自分を
途中で反省していたにもかかわらず
受に過去の恋人たちと比べられてほくそ笑む。
このシーンのおかげで、攻の反省が一切なかったことになってる
まぁ「その時はそう思った」ってことで
長続きする反省ではなかったってことだね

この台詞、女なら
「お前が一番いい」と男に言われるのと同じだが
これでうっとりできるヤツっているのかな
やってる間、他の女と比べてたんだ?うわ・・・と引く人の方が多くないか?
マウンティング思考なら嬉しいのかな
男が言われたらトラウマになりそうな台詞だが、いいのかな

普段人を見下してるタイプなら、
「俺が一番! 俺が新しい扉を開いてやったぜ!」
みたいな気分になれて
嬉しい台詞なんだろうけど。

最初の方で地の文に出てきた
あの時の刷り込み、がいつなのかわからなかったり
なんというか、一つも感情移入できずに終わった


ウダウダいろいろ理由つけて、攻は
受を好きな原因を探り出しては納得させてたけど
どれもこれも、うーん?みたいな感じで
よくわからないまま終了

やっぱこんな奴、好きになるの止めたら?と思う
止めないけど、なんだかなーって感じ
会社の人が、異様に攻に受をプッシュするのも
理解できなかった


 
 前作の印象かもしれないが
作者の目線が受に入りすぎてる気もする
自分を受に投影させてるみたいな印象
キレてる姿が主観的でポエムになってる印象
自己投影して作られてたらやだな、と感じた

なぜか読むと
「主人公と私そっくりなんですぅー」と言っていた
少女漫画家を思い出す
この話の視点は攻なのに
出番少ないのに受の主張を激しく感じる
不思議


 時間を空ければ感想変わるのかな
売れてる本の内容がさっぱり理解できないのが
自分がおかしい気がして、地味にショック
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