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日常つらつら日記

気の向くまま綴りごと

SWAN 白鳥
文庫漫画です。全14巻。
有吉京子さん作バレエ漫画。

先日アラベスクを読んだので、その勢いで。

あれですね。
昔の漫画の主人公って大人ですね。
今は誰も彼も子供っぽい気がするけど、昔の主人公達は
恋愛だけじゃなくて人格を高めるとか、品を持つとか
才能についての考察とか、難しそうな話をしている。

題材がバレエだからかな。
人間性を高めてこそ踊りが光る、という感じなので
人間性についての話がすごいです。

最後は抽象的で自分には難しかったんですが
まぁなんというか「大変な人生ですね・・・」と
思いました。


それにしてもこの漫画のボレロは凄いです。
ホントにこんな感じの「ドン!ドン!ドン!」みたいな
踊りで
「ああそうそう。ボレロってこうだよね」という感じ

ただ後半の主人公の大恋愛は「愛じゃなくて同情じゃ
ないの?」という疑問があり。

この主人公は誰にでもいい顔をするので誰が本当に
好きなのかよくわからないです。
一応作品の中では草壁→ルシィとハッキリしてたんですが。

好きだと書かれていても、ここがこうで、そこがそうで、
そういうところがいいと書かれていてもイマイチ納得
しにくいのは、主人公が目の前の人にフラフラ目移り
してるからなのかなぁ。

先生も好きそうだったし、最後のレオンもパートナーとして
だけじゃなく好きになりそうだったし。
踊りのたびに擬似恋愛に陥るから無理ないけど。

相手が誰であっても押せば落ちそう。
この主人公。
天然で純粋ゆえの難攻不落みたいな設定なんですが
受ける印象が違う・・・。

弱そうなフリしてガンガン人を傷つけていくのは
バレエの頂点を目指す設定だから当然なのかな。

うーん。
まぁ女は強いからなぁ。
リリアナでさえ、最後強烈に強くなって「かわいい」
よりも先に「怖い」と思うようになりました。

あ、京極さんは最初から最後までいい人でした。
こんな女性。いいなぁ。
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