日常つらつら日記

見ました。

宮崎ゴロウ作品
これだけで「見たくない、見なくていいか…」
という気持ちだったのですが
（ゲド戦記で懲りた）
この話は結構好きです。

雰囲気がいい。

駿のように勢いはない。
うおー！と思うものもないし
見ていても涙も出ない。
説明不足なのか、語られずに
分からないままのところもある。

一緒に暮らしている女性のメガネの人は
結局お手伝いで画家志望なだけ？とか
何故最初姉だけがおさんどんしてるのかとか
（拾われっ子でいじめられているかと思った）
なんで主人公あのニックネームなのかとか

決起集会の時に
いきなり歌を歌いだす事情も
（校長に聞かせるためだけど、聞かせることに
何の意味があるのか分からない。良い子にしてるって表明？
決起集会ではなく、普通の集会ですと言うごまかし？
でも取り壊し反対を訴えているなら
決起集会してますとアピールした方がいいよね？）

学生たちが口々に言っていることの凄さも
（これは分からなくていいのかも）
ガリ版を作る人達がどれだけ学校で
もてはやされているのか、その理由も
何故主人公の女の子が会社の社長に
あんなに気に入られたのかも
（それでなくても気に入られすぎている）

何故主人公が幸運の女神と呼ばれるようになったのかも
分からないと言えば、全部分からない。

話全体は抑揚がなくて、淡々と終わる。
最後の勢いの場所さえも淡々としていて
「うおー！」という切羽詰まる気持ちにはならない。

それでも好きです。
BGMとしてずっと流しておきたい感じ。

何がいいって、無駄なまでの礼儀正しさかもしれない。
挨拶はきっちり明るく、大人には礼儀正しく、
学生は学生らしく、

そして喋っていることは下らなく
凄そうに見えても何の意味もない。
でもそういうことにキャーキャーワーワー
するよね。そういう年頃だよね。

うん、いいんじゃない？

解決したのが全部お母さんの一声の力っていうのが
どうかと思うけど。

昔の日本の雰囲気が出ているから
好きなだけなのかもしれません。

でもいいや。
気に入った。

唯一「おっ」と思ったシーンは
雨の時主人公が好きな男の子と二人で歩いていて

男の子が自転車で走り去る前に
女の子の手を掴んで一瞬引っ張る。

あの瞬間です。
あれは良いと思った。

あれだけは動きを感じたし、色っぽかった。
あのシーンがあったから、残り全部
見たと言っても過言じゃない。

それにしても、
もててるんだよーあたまいいんだよー
かっこいいんだよーのアピールだらけだった
生徒会長は一体なんだったんだろう…

謎です。