●藍より甘く
一穂ミチ
続けて読んでるけど、読めるし、面白いとは思うけど
嫌な気分も残してくれる作家
なんとなく、読後イヤーなモヤモヤが残る
でも今まで読んだ中では一番内容は入りやすかった
ただ登場人物はやはり誰にも感情移入できないし
攻と攻の恋人に至っては、思考回路が嫌い
気持ちは分かるんだけど、ホント無意識にイジメしてそうな
タイプだよね。この人達
貧乏な恰好とかしてたら、口には出さないけど
しっかり見下すタイプ。鼻で笑いそう
彼女を良いと思った理由が、「忙しくても服や化粧の手を抜かない」
と言う男って嫌だなぁ。なんか嫌だった
女の方も自分に自信ありなのが出ていて、別れを言われてすぐさま
「どんな子?きれい?かわいい?」と問い詰める
なんというか、基本思考が女にありがちのマウンティング
二人とも見た目重視だなーと
思考回路的に許せたのは受だけだった
ただ一般的には受の方が良い子過ぎると言われるんだろうとは思う
文章が上手いのは分かった
~のような、という比喩が多いのも理解できた
ああいうかんじ、こういうかんじ、というのを
二つ、比喩を並べて描いてる
それと同時に、作者の存在を強く感じる理由も分かった
最初のページに出てくる
「たそがれを濃くした港にはアラザンをばらまいたような
明かりがともり」という一文
個人的には物凄く引っかかった
アラザンって銀色の、ケーキやお菓子に乗っている粒
(樋屋奇応丸(ひやきおうがん)みたいな形)
だけど、大学生男子(調理学校にあらず。居酒屋バイト中)が
アラザンってすぐ出てくる?
と思った時に
ああ、女性が書いてるなぁと実感した
誰の視点で書いても
地の文に出てくるのは同じ年齢の女性の感性
そこは一定してる
だからだと思う
強く作者の存在を感じるのは
アラザンに対して補足がないので、アラザンを知らない人は
この文を読んでどう思うんだろう、とちょっと思った
それとも自分の想像以上にアラザンは常識なんだろうか
その後にホテルの窓の明かりが消えた描写が
「帆をかたどったインターコンチネンタルの窓がひとつ、
ふっと白くなった。細かな桝目にぽつりと修正液を
落としたように」
が出てくる。
修正液なら、大学生男子の思考としてありかな、と思った
男友達に告白されて振ってからも
友達を続け、意識しているうち好きになり
ハッピーエンドという話
揺れ動く心情は楽しかったけど
不倫を悪として書いているが、
攻が彼女と付き合っている状態で
突然自分の気持ちに目覚め、
互いに結婚を視野に入れていた彼女を放置して
受の家に行き告白、H
その後彼女に別れを言う――という、
受と浮気してる状態から、
やっぱり作者は不倫や浮気に対する抵抗感や意識はないようだ
悪いことしたなぁって感じが全く伝わってこない
順番ちょっと違っちゃったけど、彼女と別れるからいいっしょ!
ケジメつけたっしょ!みたいなノリに見えた
これがそろそろ結婚かな・・・と思っていた恋人にする仕打ち
これで彼女を自分には勿体ない女だったとか言う
どの口が!って感じ
言葉では綺麗に誉めてるけど、行動が彼女に対して不誠実
こういうところが無意識にひどいっていうか
この作者の主人公によくある無神経さっていうか
なんかこう、読んでてイラッとくる部分
藍染めの話と畑仕事は面白かった
興味深い
話し全体のイメージは穏やかでよい
だから余計無神経さが目立つんだけど・・・
店のマスターとか上手いなと思う
ただ感動はしないし泣くことはない
上手いから読みたいが、
毎回なにかしら嫌な気分にさせられるので
面白いんだけど複雑
一穂ミチ
続けて読んでるけど、読めるし、面白いとは思うけど
嫌な気分も残してくれる作家
なんとなく、読後イヤーなモヤモヤが残る
でも今まで読んだ中では一番内容は入りやすかった
ただ登場人物はやはり誰にも感情移入できないし
攻と攻の恋人に至っては、思考回路が嫌い
気持ちは分かるんだけど、ホント無意識にイジメしてそうな
タイプだよね。この人達
貧乏な恰好とかしてたら、口には出さないけど
しっかり見下すタイプ。鼻で笑いそう
彼女を良いと思った理由が、「忙しくても服や化粧の手を抜かない」
と言う男って嫌だなぁ。なんか嫌だった
女の方も自分に自信ありなのが出ていて、別れを言われてすぐさま
「どんな子?きれい?かわいい?」と問い詰める
なんというか、基本思考が女にありがちのマウンティング
二人とも見た目重視だなーと
思考回路的に許せたのは受だけだった
ただ一般的には受の方が良い子過ぎると言われるんだろうとは思う
文章が上手いのは分かった
~のような、という比喩が多いのも理解できた
ああいうかんじ、こういうかんじ、というのを
二つ、比喩を並べて描いてる
それと同時に、作者の存在を強く感じる理由も分かった
最初のページに出てくる
「たそがれを濃くした港にはアラザンをばらまいたような
明かりがともり」という一文
個人的には物凄く引っかかった
アラザンって銀色の、ケーキやお菓子に乗っている粒
(樋屋奇応丸(ひやきおうがん)みたいな形)
だけど、大学生男子(調理学校にあらず。居酒屋バイト中)が
アラザンってすぐ出てくる?
と思った時に
ああ、女性が書いてるなぁと実感した
誰の視点で書いても
地の文に出てくるのは同じ年齢の女性の感性
そこは一定してる
だからだと思う
強く作者の存在を感じるのは
アラザンに対して補足がないので、アラザンを知らない人は
この文を読んでどう思うんだろう、とちょっと思った
それとも自分の想像以上にアラザンは常識なんだろうか
その後にホテルの窓の明かりが消えた描写が
「帆をかたどったインターコンチネンタルの窓がひとつ、
ふっと白くなった。細かな桝目にぽつりと修正液を
落としたように」
が出てくる。
修正液なら、大学生男子の思考としてありかな、と思った
男友達に告白されて振ってからも
友達を続け、意識しているうち好きになり
ハッピーエンドという話
揺れ動く心情は楽しかったけど
不倫を悪として書いているが、
攻が彼女と付き合っている状態で
突然自分の気持ちに目覚め、
互いに結婚を視野に入れていた彼女を放置して
受の家に行き告白、H
その後彼女に別れを言う――という、
受と浮気してる状態から、
やっぱり作者は不倫や浮気に対する抵抗感や意識はないようだ
悪いことしたなぁって感じが全く伝わってこない
順番ちょっと違っちゃったけど、彼女と別れるからいいっしょ!
ケジメつけたっしょ!みたいなノリに見えた
これがそろそろ結婚かな・・・と思っていた恋人にする仕打ち
これで彼女を自分には勿体ない女だったとか言う
どの口が!って感じ
言葉では綺麗に誉めてるけど、行動が彼女に対して不誠実
こういうところが無意識にひどいっていうか
この作者の主人公によくある無神経さっていうか
なんかこう、読んでてイラッとくる部分
藍染めの話と畑仕事は面白かった
興味深い
話し全体のイメージは穏やかでよい
だから余計無神経さが目立つんだけど・・・
店のマスターとか上手いなと思う
ただ感動はしないし泣くことはない
上手いから読みたいが、
毎回なにかしら嫌な気分にさせられるので
面白いんだけど複雑

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