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日常つらつら日記

気の向くまま綴りごと

読んだ本 白銀の壚 玄の月1~4
十二国記シリーズの最新刊
待ちかねていた作品
やっと読めました

なかなか本を読むことができなくなっている身には
結構辛かった
難しい漢字が多くルビも多い

あと書き方
こんな書き方してた人だっけ?
変な癖がついてるね

******
そう言ってから、
「しかし他は?」


すると〇〇が、
「×××××」
〇〇は
「××××」

**********

文がちゃんと終わらず、台詞を言う人の名前が出て
その人の台詞が続く
文が切れたまま新しい文が続いていくので、なんか尻切れトンボ感
読みにくい
でも余計な文を読む必要がなくて大半の人には便利なのか?
自分はちょっと落ち着かなかった
地に足がついてない感じがして心許なくなる

あとマンガみたいに視点がころころ変わる
行を開けて章を変えてから視点を変えるのは普通なんだけど
普通の文章で視点が変わっていく

マンガのように書きたいシーンに描きたい視点で
書くことが小説では難しいので
これをやったら楽だというのはわかる
やりたい気持ちもわかる
でもこれ、投稿の人がやったら「視点がふらついてます」
の一言で落選するような・・・・

大御所になると許されるの?

一巻の最初で視点のずれがでてきて面食らった
ん?
視点誰?
誰の話を読んでる?
さっきまではこの人の心の内を読んでいたような?
なんで今、会話相手であるこっちの人の心の声が聞こえるんだ?
視点スイッチした?
と少々混乱した
これで行くんだな、と思ったら読めるようになったけど

視点変更合図の改行が1行なので
それは視点が変わったな、とわかるんだけど
改行せずに視線スイッチしてるところも
いくつかある


内容を読んで思ったのは
十二国記は王になってからがみんな大変だなぁ、と

官吏は言うことを聞いてくれない
簒奪はある
やらなきゃいけないことは沢山
宮城(きゅうじょう。「みやぎ」にあらず。王の住む城)の中には敵が沢山
従うべき立場の者から慇懃無礼な態度で軽んじられていることは
今までもよく書かれていた

今回は結局王は山の奥深くに幽閉されていたが自力脱出
麒麟は角を折られて蓬莱(日本)に飛ばされ記憶を無くしていたが
助けられて十二国記の世界に戻れたので
国を助けるために戴に戻り潜伏

これでは埒が明かないと麒麟は堂々王宮に戻り
簒奪者を次の王だといい、王になる手続きをするために
前の王を禅譲(自らの意志で王の位から退くこと)させろと言う

それはどこかに幽閉されているであろう王を表に出させる名目なのだけど
自分が次の王に選ばれるのはあり得ないと気づいている簒奪者の思惑と
官吏たちの保身から来る行動と
城の中にいる妖魔とで状況はグチャグチャ

どうにか王と麒麟が会えて
味方もそれに加わって
国を取り戻しましたよ、よかったね、という話

大勢死んだけどね
国を良くしたいなら王はちゃんと王の位を自分の手元に
戻さなければならず
それには人同士が戦って血を流すしかない
やらないと自分達が殺されるし
それをやらない限り国は荒廃し続ける

どうあっても屍の上にしか王は立てないんだなーと
今更ながら納得
立場上仕方ない

驍宗が過去にやった「牧歌的な戦」はよかった
決して民に反撃してはならぬと命令されて
ひたすら民が疲弊するまで兵が殴られ続けるという戦い
兵卒は大変だっただろうけど



で、内容は良かったんだけど
気になる点が一つ
昔作者は大昔、十二国記の世界観について
王と麒麟の制度自体が過ちで最終的には王が不在で
民が力を合わせて生きるようになる、みたいな話になる予定と言っていた

陽子が天の力は非常にシステマチックだ、といっていた
シーンもあったはず
最終的には天の理を壊すという話だったはず

かなり昔のインタビューか何かで言っていた気がしたけど
月日がたちすぎてるから気が変わったのかな


それともそこを終着点として
この先もシリーズを続けていくつもりなのかな?

読者は嬉しいけど
作者的にはもうとっくに書く気を失っていたんじゃないだろうか
話的につながっている戴の話ですら
こんなに間が空いて
その間に屍鬼や別作品を書いていたんだから

売れる作品だから出版社から次を望まれているのかな?

とにかく、戴の話が終わってやっと一区切り
これでアニメの続編が作れるね
作ってくれるかな?

できれば声優に変更が出ないよう
早めに作ってほしい
待ってます











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