忍者ブログ

日常つらつら日記

気の向くまま綴りごと

どんなに黄ばんでいても自分の歯を持っている人がいい
と思えるようになったという歯科衛生士か歯科助手の話を
ネットか何かで見たことがある

昔は歯ぐらいセラミックで白くすればいいのに、と思っていたけど
考えが変わってきたと


真っ白い義歯よりも
黄ばんでいても神経のある健康な歯
私も今はそちらの考えだ

歯科に勤めていると
どんなに精巧に作られていても
義歯か本物の歯かという区別は容易につくようになって
レントゲンもよく見ているから
真実の口内状況がすぐわかってしまうんだろう

綺麗なかぶせ物と
その中にある異様に細く削られた本当の歯

それを長年見たことによって
綺麗なかぶせ物を見た時に
本当の姿が頭に浮かぶようになったのかも

でも患者は見た目を白くしただけで
私の歯は綺麗、と思いがち

昔も自分は白のかぶせ物をしてもらって
歯はもう治った!
と思っていた

よしこれで治療は終わり!
明日から歯医者とおさらばな日々!
虫歯になる前の生活に戻れる!
そんな程度の感覚だった

今思うと馬鹿かと思う

本当は白をかぶせても銀をかぶせても
どのみち歯は神経がなくなるほど削られて
歯茎の下に埋もれているだけなのに

見た目をごまかしただけで
やれたのは虫歯になった歯を削る処理だけで
その実何も変わっていないのに

今は何色をかぶせても
現実の自分の歯の状況を考える

この歯は神経がない
この歯はかぶせ物の下からエナメル質が見えるようになっている
この歯はこの間フロスがけば立った
この歯は・・・

安心なんて全くできない
ちょっとでも手を抜けばまだ削る羽目になってしまうから
その先に悪化しかないのを知ってるから

よし、もう面倒なことはこれで終わり!
なんて考えになる方がおかしかったのだと今はわかる

一度歯を治療してしまうと
そのあとはマイナスの連鎖が続く

今は時限爆弾を何個も抱えている気分


にほんブログ村 ライフスタイルブログ 一人暮らしへ
にほんブログ村
PR

コメント

コメントを書く