"本"カテゴリーの記事一覧
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キャンディキャンディ
文庫で読んでます。
アニメのオープニングは今でも何も
見なくても歌えるし
イライザという意地悪な子がいたのは覚えてるし
アンソニーと言う名前にも
聞き覚えがあったんだけど
久々に読んでビックリ。
こんな話だったっけ?
発明家の子がいたのは覚えていたけど
その子(アリステア)が戦死したことは
覚えてませんでした。
アルバートさんはうっすら覚えていたような。
物語はいうと、大河巨編です。
ことあるごとにキャンディがポニーの丘の家に
戻るところが気になるけど
つらい事があっても前向き!を崩さない。
読んでいて「えらいなぁ」と思う部分と
「そうやって堪えないそぶりを見せるからイライザが
更に闘争心を燃やすんじゃないか?」と思う部分と
若干「うっとうしいな、この子」と思う部分と
(キャンディ曰く「規則を守ったことがない」ところと
ことあるごとにはしゃいだり騒いだりうるさいところ。
花瓶の水を窓から捨てるところ)
「なんで誰も彼も男はキャンディに恋をするんだろう」
という疑問と
色々思いました。
アーチーは寮に入った時規則の煩さにゲッソリしてたけど
その時にキャンディが「いいじゃないの。私は今まで規則を
守ったことがないわ」って言ったけど
それって
「あってもなくても気にしないわ。好きなようにやるから」
という意味に聞こえて
「なんだかなー」と。
規則にゲッソリしたアーチーは「規則は守らなければ
いけないもの」と認識していたからこそゲッソリして
いたわけで。
キャンディの「いたずらされても気にしない」「規則が
あっても気にしない」のは、見ようによっては
「何をしても聞いちゃいない扱い辛い子」だなと
思いました。これが性格ならちょっとタチが悪い。
躾けるのが難しいじゃじゃ馬というイメージ。
あと「キャンディは幸せになるんだよ」と周りが
言いながらも(本人もそれを望みながらも)
不幸のどん底を歩いている気がします。
周りの人は死に別れがあっても
大切な人を見つけて一緒にいるのに
キャンディはアンソニーとは死に別れ
テリーは別の女に奪われ(キャンディと別れてから
テリーの人生が転落。復帰までにかなり時間がかかる)
アルバートさん(丘の上の王子様=ウィリアム大おじ様)
はいるけど、あくまでも保護者として傍にいるのであって
キャンディの傍に居続けて愛してくれる人とは違う。
キャンディは「一人でたくましく生きていける女の子」で
「誰かがついていなくても大丈夫」だから
みんなキャンディが好きと言いながら
結構ひどい目に合わすのかなぁとぼんやり思いました。
個性が強すぎるのは貴族社会には向かない、とも。
ペットのようにはかわいがられるだろうけど。
キャンディの周りから異様にチヤホヤされた状態は
それじゃないのかな。
多少の物珍しさと、はむかってくる負けん気の強さ。
笑顔を絶やさないところ、人を悪く言わないところは
とてもすごいけど
キャンディのようになりたいかと言われると微妙です。
キャンディ。貴族のアードレー家の養女になりながらも
大おば様に嫌われて屋敷に足を踏み入れることを許されず
看護士になってアパートで暮らすんですよね。
アーチーはキャンディが好きと言いながらも
最終的に「キャンディへの想いを胸にしまって」
大人しいアニーを選ぶんだよね。
アーチーはことあるごとにキャンディを守るけど、
屋敷にいてもいいようにすることも
キャンディとニールの結婚(なんだそりゃ)に
きちんと反対することもできず、手伝うのは逃げる
算段をすること。
そんなアーチーの傍にはいつもかわいらしいアニーが。
うーん?
なんか引っかかります。
キャンディがことあるごとに置手紙を残して
勝手に出て行くのもどうだろう。
学校も勝手に退学するし。
寮の学校(貴族の集まるところ)は入学にも
お金がかかると思うんだけど。
キャンディのために退学したテリーの気持ちも
台無し。
それを誰にも相談しないで(ここら辺、一人で生きていく
性格)全部投げ捨ててキャンディは先に進んでいく。
人のことを思ってるけど、結構な身勝手っぷり。
振り回される人はみんなキャンディが好き。
うーん。まぁいいか。
読みながら多少反省しました。
個人的に。
キャンディが周りにいると楽しそうだけど
うーん。
やっぱり微妙です。
人間ほどほどが一番幸せになれるんじゃないかなぁ。
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●江原啓之への質問状
スピリチュアルで人は救われるのか
これは前に読みたいと思っていた本。
親に殺された子に「あなたがその親を選んで生まれてきた」
とか言ってるから。
読み終えてみて「都合いいなー」と思う部分もある。
詭弁だ、理想論だ、とも。
毒親の元で苦しみ抜いた人は「ものすごく大きな目標を
もって生まれてきた」らしいです。
それだけの苦労をしても耐えられるだけの高いステージにいる
から、そういうものをもって生まれてきた、と。
苦労する人ほどそうらしい。
現世で苦労していない人は「魂が磨かれずステージが上がれない」
らしい。
だったら、魂のステージ上がらない方が楽なんじゃない?
とか思いました。
いかんせん生きることが辛いと感じるだけの
修行ってよくないと思うよ。
ところでこの本、対談の人がいい感じ。
いい意味で好戦的。すごい知りたいことを突っ込んでくれている。
途中ケンカっぽくなってるところもすごいです。
文なのにハラハラする。
●3分でわかる運の力
こういう本はだれでも同じことを言うよね。
「それができるなら!」と思うけど、誰もが言うから
言っていることはきっと正しいんだと思う。
●ひとり暮らしの教科書 これで安心!トラブル対策
コラムっぽい。フルカラーで絵がたくさん。
かわいいし読みやすいです。
多分対象は学生〜20代ですが、年老いても有効。
●宇田渚のフロア・バレエ・ストレッチ
オードリーヘップバーンが表紙。
綺麗でかわいい。
体をまっすぐ、というのと、8秒でできる、というので
読みました。
実践できるかどうかは微妙だけど
寝る前に体をまっすぐに、というのはできそう。
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異国の花守
お目にかかれて
波津あき子さんの本。
あき、という字が出ません。
木へんに杉。
波津さんの話は骨董屋で読んでいて
「おちついた優しい話を書くなぁ」と
思っていたんですが
本当に優しいですね。
異国の花守が妙にお気に入り。
結構昔の本なので絵柄がちょっと違っていて
そういうところも見ていて楽しい。
異国の花守は金沢の話で
波津さんの地元なので
「地元金沢をよろしく」的な意味でも読んでいて
面白いです。
この人の書く話は
なんとなく昭和の香りがします。
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邪魅の雫 京極夏彦
今更ですが、読んでます。
前は発売すぐ本屋に駆け込んでいたんですが
塗仏ぐらいからちょっと間が空くようになって
陰摩羅鬼で少し遠ざかっていて
最新刊「死ねばいいのに」の電子配信のニュースを見て
「ああ、そういえば読んでないな。読みたいなー」と
思って読み始めたんですが
面白いです。
楽しくて電車乗り過ごしました。
外で読む本じゃないです。
重さ的にも。
気をつけよう。
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ビーストテイル
てんやわんやのおはなし
チャンの騎士たち
蟲師2〜7
全て漫画。
坂田靖子祭り。
なにがすごいって「てんやわんや」にも
「チャンの騎士たち」にも「ハリーの災難」が
載っていること。
文庫の「バジル氏の優雅な生活」にも
勿論「ハリーの災難」はある。
あれ、ここにも。
あれ?また。という感じ。デジャヴー。
坂田さんはいろんな本に何度も同じ話が
載ることが多いですね。
そしてやっとみることのできた「チャンの騎士たち」
1979年花とゆめコミックス初版!
紙質いいですね。この頃。
すごい紙が綺麗。そして厚い。
なによりすごいのはカバーにある作品解説
「傑作です。文句なく楽しめます。値千金」
超褒めまくり。
この解説を書いた人、坂田さんのこと好きだよね?
そうだよね?
と思ってちょっと嬉しい。
「チャンの騎士たち」は英国紳士系探偵物。
こういうのが読みたかったんです。ありがとう。
英国紳士、好き。
蟲師は前に読んだことあるかも。
何度読んでも内容を忘れてしまうので新鮮に読めます。
空に垂れてる糸を掴んで消えてしまう女の子とか
書物に蟲を封じている女の子とか
印象に強く残るものもあるんですが
大半がなぜか記憶から消える。
そういえば両方ともアニメが妙に印象的だった気もする。
そしてどうやらゲストは女の子の方が記憶に残るみたいです。
ごめんね。枕を切ったおじさん・・・。
(本読んで、前に読んだことを思い出した)
蟲師の世界観はとても好きですが
虫が多そうで自分は多分暮らしていけないと思います。
なんで虫が怖いんだろうなぁ。
あんなに小さい生き物なのに。
せめて普通に対処できるようになりたいです。
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・歯は残せ 知らないと怖いインプラント
・私は「初診料10万円」の歯医者です
・歯医者さん雑学ノート
歯関係でいくつか読みました。
雑学ノートが一番好きです。
気持ち的に。
「歯は残せ」の人は初診料10万円のところで
働いていた人のようで自由診療しかしない歯医者。
言っていることはわかるし、内容もわかりやすい。
インプラントの歯は固いから、噛みあわせの
調整が大切だ とか
(普通の歯は使っているうちに削れて噛みあわせが
ちょうどよくなるけどインプラントはそれがない)
歯は使っているうちに動くから(それが普通らしい)
かみ合わせは随時調整が必要。
とか、知らないことを知れたのでよかったです。
インプラントは偽の歯だから熱も固さも感じない。
自分の歯で口の中に石があったら「固い」と気づいて
噛むのを止めるけど
インプラントはそれが判らずに噛んでしまうみたい。
なるほど。危険ですね。
「初診料10万円の歯医者」さんは
・インプラントはやめとけ
といっているのが意外。
昔風味な感じで若干威張ってる印象。
・会員制なのは自分のところじゃなくてもいい患者が
駆け込みで入ってきて迷惑だから。
・初診料10万5000円は患者の本気度を見るため。
・ラバーダム防湿しないところは駄目。
(そんなこといったらほとんどの歯医者は駄目です)
とか。
一番驚いたのは
・領収書をなくした患者に「再発行料かかるよ」と
言ったら大慌てで探して「見つかりました!」と
言われた。
金がかかったら本気になるんだからまったく!
と言っていたところ。
再発行料は3万円。
一生懸命探した人の気持ちがわかる。
「大学病院のあとウチに来てる患者いるよ。
おかしいね〜あはは」みたいな記述もあり。
保険医については
「保険で安く直してもらうんだから患者は60%ぐらいの
治療で我慢しろ」という印象を受けました。
安く済ませたい人は保険でいいじゃない。とも
言ってる。
言いも悪いもないけど保険の治療だからね、とも。
プライドがあるのはわかりました。
ところで今の子は昔に比べて虫歯が少ないらしいです。
予防が流行っているからかな。
羨ましいです。
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坂田靖子さんがウェブで連載している漫画です。
ヤフーコミックの
ファンタジー倶楽部の中にあるんですが
超面白い!
「作者渾身のファンタジー」と表紙に文字が
入っていますが本当ですね!と思います。
坂田さんは昔から好きで
「バジル氏の優雅な生活」とか
「水の片鱗」とかの「マクグラン画廊シリーズ」とか
「村野」とか
ジュネに連載時代とか、ずっと追いかけていたんですが
やはりこの人のシリアスはいいです。
ちょっと筆が滑ると物凄くきついものを描くんですが
(「パエトーン」とか。でもこれ絶対手放せない)
私はこの人の不可思議系お笑いよりシリアスが好きです。
もっと読みたい。
シリアスといってもギャグも入るんですよね。必ず。
坂田節で。
それがかわいい。
単行本になりそうなので、それも楽しみ。
なんとなく坂田さんを好きな人は「エルキュールポワロ」も
好きそうな気がします。
そういうのが好きな人が坂田さんに合うんだろうな。
多分。
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文庫漫画です。全14巻。
有吉京子さん作バレエ漫画。
先日アラベスクを読んだので、その勢いで。
あれですね。
昔の漫画の主人公って大人ですね。
今は誰も彼も子供っぽい気がするけど、昔の主人公達は
恋愛だけじゃなくて人格を高めるとか、品を持つとか
才能についての考察とか、難しそうな話をしている。
題材がバレエだからかな。
人間性を高めてこそ踊りが光る、という感じなので
人間性についての話がすごいです。
最後は抽象的で自分には難しかったんですが
まぁなんというか「大変な人生ですね・・・」と
思いました。
それにしてもこの漫画のボレロは凄いです。
ホントにこんな感じの「ドン!ドン!ドン!」みたいな
踊りで
「ああそうそう。ボレロってこうだよね」という感じ
ただ後半の主人公の大恋愛は「愛じゃなくて同情じゃ
ないの?」という疑問があり。
この主人公は誰にでもいい顔をするので誰が本当に
好きなのかよくわからないです。
一応作品の中では草壁→ルシィとハッキリしてたんですが。
好きだと書かれていても、ここがこうで、そこがそうで、
そういうところがいいと書かれていてもイマイチ納得
しにくいのは、主人公が目の前の人にフラフラ目移り
してるからなのかなぁ。
先生も好きそうだったし、最後のレオンもパートナーとして
だけじゃなく好きになりそうだったし。
踊りのたびに擬似恋愛に陥るから無理ないけど。
相手が誰であっても押せば落ちそう。
この主人公。
天然で純粋ゆえの難攻不落みたいな設定なんですが
受ける印象が違う・・・。
弱そうなフリしてガンガン人を傷つけていくのは
バレエの頂点を目指す設定だから当然なのかな。
うーん。
まぁ女は強いからなぁ。
リリアナでさえ、最後強烈に強くなって「かわいい」
よりも先に「怖い」と思うようになりました。
あ、京極さんは最初から最後までいい人でした。
こんな女性。いいなぁ。
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高橋しんの漫画です。
全巻読みました。
大人が泣ける、という話を聞いたんですが
涙は一滴たりとも出ませんでした。
ストーリー的には「セカイ系」らしいのですが
その「セカイ系」な部分がことごとく自分と合わず
・どうして彼女が武器になったの?
・どこと戦争しているの?
・戦争していて食事にも困るようになっても
普通に学校に行って進路を悩む余裕があるの?
・周りにたくさんいるはずの大人は毎日どうやって
暮らしてるの?
読めば読むほど疑問が増える不思議な本。
彼氏も彼女も「やりたいやりたい」ばかり
言ってるけど、漫画の中の人がそれを言うたび
こちらは気力減退していきます。
エロばかりでグッタリ。
でもテツ先輩のシーンは好きです。
この人が主人公だったら良かったのに。
と、ひどいことばかり書いていますが
中学生の頃に読んでいたら多分意見は違っていたと
思います。
脳みそが固くなった頭で読んではいけないみたい。
イメージとニュアンスを総動員して
空気を読むようにして感覚だけで内容を掴む、のが
正解なんだろうな。
ところで主人公には苗字作ってほしかったです。
「名前しかないのは主人公を身近に感じて欲しいから」
ということですが
感じません。
自分にも周りの人にも苗字はあるし。
苗字のない人はいないし。
この本読んだら「ああ、自分年取ったな」と感じました。
アニメには最後のエロがないらしいですね。
そっちのほうが良かったなぁ。
ところで外、桜が綺麗です。
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今読んでいます。
テレビでやっていたところまで、で
続編はこれから。
面白いです!
児童文学っぽくサクサク進んでいくので
「ああ、そこ。そこをもっと読みたい〜」と思う
ことがあるんですが
それをアニメでやってくれていたような感じ。
おじさまのプロポーズのシーンは小説には
出てないんですね。
(セィミヤが求婚を受け入れてくれた、とだけ記載あり)
毒先生も本編にいない。寂しい。
ヤックとモックはいなくて清々しいけど。
あと、おじさま。小説のほうが頭いい人になってます。
隙を見せたらこっちがやられる、と思うほど鋭く
腹に一物ある人。
こっちのおじさま、怖いです。
シュナンの「喧嘩を売りに行ったのかい?」と
思えるような謁見も小説のほうが事情がよくわかり
すんなり理解できました。
アニメの時、好きなシーンがいくつかあったんですが
それらは殆ど原作に出てました。
原作が素晴らしかったんだなぁ。
そして容赦なかったです。
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