"本"カテゴリーの記事一覧
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木原音瀬をまとめて。
(子供は読むの不可)
●牛泥棒
非常に好き。というより上手いと感じる。
無駄がない作り。本の厚みを考えても内容が濃い気がする。
そして妙にスルスル読める文。
自分の好みなだけかもしれない。しかしすごい。
●吸血鬼と愉快な仲間達5
うわー。どうしても嫌いです。
施設の校長が。
なにこの人、なにこの人。
物凄くいそう。物凄く嫌いなタイプ。
現実にいる人みたいだ。リアルすぎた。
アルはまぁ黒くなっていいんじゃないかね。
ぬかりやパパはいい人過ぎた。
そしてやっぱり教祖の話は個人的にどうでもいい。
●センチメンタル・フレンド
若い時の作品なんだね。造りが若い。
どうしてその人を好きになるのか
「名前を呼んだから」だけではしっくりこなかった。
他がリアルなだけにそこだけメルヘンみたい。
●place プレイス
好きだなぁ。雰囲気がいい。
読んでいて幸せになる。
●FLAGILE フラジール
首を掻っ切るものって書いてたんだなぁ。
あんまりやらないイメージがあった。
きつい内容なので読むのに体力を使う。
もっと早く逃げりゃいいのにと
どうしても思ってしまう。
虐められながらも意地になってそこに
しがみついたとしか思えない。
●BLT
ワガママな子供の感じが良く出てる。
しかし一番魅力的なのは喫茶店の人。
●リベット
読むのに時間かかった。
が、何度も読み返した。
恋人がエイズだからと逃げ出した女性が二人。
でも彼女たちを非難できない。
誰でもそうするよなぁ。命は惜しい。
口だけは優しいことを言うけどね。
そういうところがリアル。
●POLLINATION パラネイション
自閉症児がリアル。
自己満足なボランティアの人もリアル。
●FLOWER
暇つぶしにからかわれ、もてあそばれて
死んだ人の話。といえばそれまでだけど
人を愛した人と愛せない人の話。
愛した人は死に、愛せない人は残る。
現実のように残酷だ。
●WELL
噂は聞いていたけど思ったほどではなかった。
人肉を食らう部分より、セカイ系の
わけわからなさの方が気にかかる。
説明が欲しいけど、生き残った人が
誰も状況を詳しく知らないので説明されない。
知りたい…。
●LOOP
意外と好き。
なんだか勢いで最後まで読んでしまう。
途中どうしてだろうとかは思わない。
思ってもいい部分はあるんだろうけど思わない。
力技を感じる。
●あいの、うた
書下ろしがうっすらと1ページ?
●無罪世界
迷走した?わけではないんだろうけど
不思議な感じ。
相変わらず読ませるし、読んだらそれなりに
楽しいけど、違う落ち着き方もあった気がする。
この作家さんは
・意志の疎通に手間がかかる(外来語、筆談、異文化)
・状況が様変わり(前世、記憶喪失、異文化)
というネタが好きなんだろうなと思う。
良く使っている。
これらは上手な人じゃないと書けないし。
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木原さんの本。
ボーイズなので子供は読むの不可。
で、内容。
面白かったです。
二人ともノーマルで、女装した時に助けられてから
相手の一途さにほだされて好きになり、
しかしいつまでも女装して合うわけにはいかず
男だと伝えたら嫌われて…と言う話。
この中の、男に告白された男の
「オカマでもゲイでもない君が僕のことだけ特別に
好きになった…そんな都合のいい話が
本当にあるんだろうか」
というセリフに大笑いした。
ホントだよ。全くだよ。
でも読んでると「それがなったんだよ…」
としか言いようがない。
散々冷たくして、相手を全く思いやらないで
いざ相手が自分から離れようとしたら
傍にいた時の心地よさを捨てられず
勢い余って追いかける。
連絡が取れなくなってから大事さを思い知るとか
自分がしても平気だったけど、相手からされると嫌
という身勝手さは、多分誰しもが経験あるもの
だと思う。
自分がしている時は、そこまで相手を傷つけているとか
思いもしないんだよね。
悪意なくやってるから。
最近は世間様にかなりゲイが浸透していると
思うけど(海外では結婚も許されているし)
「同性と恋愛」は「犬と結婚する」ぐらいに
どうしようもなく違和感を持つ人はいるんだろうな。
自分も違和感ゼロとは言いません。
恋愛は自由だから幸せになってくれとは思うけど
エイズのことを考えると諸手を上げて賛成もできず。
でも同性だろうが異性だろうが
好きな人に出会えることは幸せなことだよね。
幸せを追求するのを悪いとは思わないんだ。
昔から小姓とかいたし
存在はもう歴史の中に組み込まれている。
今みたいにオープンじゃないから
昔の人は大変だっただろうな。
いやでも、小姓は完全なるオープンだ…。
変な国だ。日本。
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読んだものと読めなかったものと。
●リトルチャロ完全版1
読めませんでした。やっぱ英語苦手。
●英単語イメージハンドブック
面白い。
でも英語が苦手すぎて
6分の1ぐらいしか読めなかった。
●嫌いな人に言い返すための本
みたいなタイトル。
赤い本だった。
内容があまりにも口が悪くて読めなかった。
●メンタル系の本。
難しすぎた。
あれ。みんな読めてない。
読んだ本もありました。
4冊ぐらい読んだ。
タイトルなんだったけな。
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木原祭り
(注:BLです。子供は読んではいけません)
●薔薇色の人生
面白かった。「口だけ」と言われて
言い返せなかった気持ちも
「助けるとか口だけのくせに」と言った気持ちも分かる。
●脱がない男 上下
かなり好き。
コンプレックスをネタに人をゆするのは良くないけど
コンプレックスがない人にとってみては
「大したことない」という意識になるんだね。
コンプレックスはその人にとっては生死の境目の
ように大変なのに、目の前の人にとっては
「え? そんなに思うこと?」だったという妙なリアル感。
そして苦しい思いをしていたと知った後の
コンプレックスをグサグサ刺しまくったやっちゃった感。
やっぱりリアル。
●Don't worry mama
デブの頃の方がかわいかった。
●箱の中
冤罪は辛い。書下ろしに泣いた。
カビたパンを嬉しそうにかじっていたという一文が
胸に痛い。
●檻の外
最後の作品がすごく好き。
浮気をした妻の身勝手さがリアルで良かった。
穂花には喜多川と結婚してほしかった。
●吸血鬼と愉快な仲間たち1〜4
蝙蝠がかわいい。個人的にはハイジャック
と宗教集団はなくてもいい。
宗教集団のトップが話の核だと分かっていても。
●さようなら、と君は手を振った
苦手。子供の前でエッチをするのはDVです。
これさえなければなぁ。
●COLDシリーズ3部作
最後の話に打ちのめされた。
記憶のない時の方が幸せで、どうしても
そちらの透が好き。
●月に笑う上下
個人的には普通ライン。
ヤクザ、チンピラ、下ネタ。
苦手なものが山盛りだけど話は面白かった。
●NOW HERE
おじさまがかわいい。
好きな人とそうではない人への態度の差が
無意識ながら明確で、その残酷さに
笑ってしまった。
人間だれしもが残酷。
●嫌な奴
本当に嫌な奴だった。これは愛でも恋でもなく
執着ではないだろうかと思うけど、執着と
愛の差が個人的にわかっていないので
これ以上突っ込めない。
楽しくない話だけど妙に引っかかって
何度も読んでしまう。
●情熱の温度
リストカットを続ける先生をあそこまで
守る必要があるだろうかと思う。
詐欺師の女性に金をどんどん使わせられる
所は良かった。
●セカンドセレナーデ
どうしてもハマれず。
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宮沢賢治の詩です。
「春と修羅」の中にある一編。
それはいいけど
このタイトルなのに
妹のとし子の話だった。
最愛の妹とは聞いていたけど
それが兄弟間の恋愛だとは
聞いてないよ。
本当に家族としての愛情ですか。
若干信じにくくなってきた…。
最愛の妹が荼毘にされる今日は
悲しくてカラスさえ正視できません…
という内容だけど。
ええと…タイトルこれで正解?
妹に「恋」で正解?
本人が生きていたら真顔で突っ込みたい。
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宮沢賢治の詩です。
永訣の朝から
たららららっと読んでいたんだけど
読み終えての改めての感想。
「そんなにとし子ラブなんだ!!!」
最愛の妹、というのがよく分かる。
もし賢治が結婚していたら
妻に嫉妬されていたかもね。
そんなにもそんなにも好きなのか。
妹が食べたいと言ったから
急いでお椀に雪を取ってきて食べさせながら
「僕が後で何もできなかったと悔やまないために
雪が食べたいと言ってくれたんだね、ありがとう」
と思い、
亡くなる間際にも
「とても美しい」「リンゴの頬がかわいい」と
褒めちぎり
風呂にも入れず病気で臭いでしょうと妹が恥じらうと
「良い匂いだよ。草原のようだ」
と言い(これ、本心だと見た…)
亡くなってから鳥を見たら
「あれはとし子だ。僕に会いに来たんだ」と
思う…。
清々しいほどの愛情でした。
ここまでまっすぐ誰かを愛する人は
今いるのかなぁ。
「私のすべての幸いをかけて願う」
という賢治の子供じみた清らかさが
多分、人の心を打つんだろう。
不思議な人。
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1は昔読んだ。
2を読んで思ったこと。
この人の性格あんまり好きじゃないなぁ。
だった。
一緒にいると明るくて楽しいんだろうけど
何気ない言葉で人を傷つけそう。
自分がそれにハマっていたら
文句なしにガンガン勧めて
自分の意見が変わったら
当然のように過去の自分の意見を翻す。
そして今度はさもそれが正当とでも
いうようにガンガンと押し付ける。
そんな印象。
でもガンガン言っている時に
自分のハマっているもの以外を
見下す発言を容易にする。
内容はどっちつかずで意味がない。
まだ1の方がガンガンにはまっていた分
納得しやすかった気がする。
一社を異様に勧めているから
回し者のようにしか思えない部分も
アップさせていて、総じて微妙。
年齢を重ねた上の我の強さが出すぎた感じ。
1はもう少し読みやすかった気がする。
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ずっと読んでいなかったので読みました。
なんか色々…微妙。
気持ちは分かるけど。
大作と言うのも分かるけど。
最後、厩戸王子が小さな子を妻に貰うけど
母親に似ているからというのもあるけど、
あれは自分を愛してもらいたかったんだろうなぁと。
ろくに言葉も話せない女の子が毛人を怒らせたかと
心配するシーンがあって
その時厩戸は
「気にしなくていい。お前はこれで
いいのだから」と言うようなことを言うけど
これは自分が言われたかったことだろうな。
そう自分に言うためにこの子を妻にした。
人と言うにはあまりにもギリギリのところにいる
その子だけを抱けるという意味。
純粋無垢さだけを持っていて
人の持つ邪心が少しでもあると
厩戸は人を嫌悪するし、触れない。
女嫌いだから抱かないんだと言ってるけど
男も毛人以外ダメじゃないか。
いや、もう一人いたけどもあれはヤケになった
結果だし。
人を憎んでいるからこそ
通常人が持ちえない赤子状態の
精神を持つあの子だけ。
自分とは違う意味で周りから煙たがられる
あの子だけ。
あの子を見た時に
自分と同じで薄気味悪いみたいなこと
口にしてたし。
自分が人間としてはみ出していることを
よく分かっていて、
その女の子も精神がはみ出していて
普通の人の扱いは無理で
自分が望んだ愛は得られず
自分を愛する人間の強欲さには耐えられず
はみ出し者同士が傷を舐め合って終わる…。
ちょっと待て。
救いがなさすぎるんですけど。
という気持ち。
毛人が女性を好きになったからと
殺そうとする厩戸もどうかとは思うけど
しかしこれはどうよ。
なんだか色々虚しすぎた。
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第一部、10巻まで読みました。
10巻目、千花ちゃんがぁぁぁ。
どんな時でも弱音を吐かず頑張り続けた子が
どうしても挫けてしまう時はこうなのか…と
思わずにはいられない。
キャンディキャンティよりも壮絶です。
強いから頑張ってくれるはずって
限度があるっての!
3度目の正直を失敗して、それでも4度目に
向かう根性を持てない。
この子をここまで落とすか…という悲惨さ。
なまじ頭がいい子だけに
自分の将来がみんな見えてしまったショック。
そしてそんな千花ちゃんの前で
「どんなにひどい経験でも無意味なものは一つもない」
と言い放つ六花ちゃんの無邪気なひどさ。
ひどいな。本当に。
千花ちゃんは確かに敵を作りやすい
タイプではあったけど。
そしてこの本の凄いところは
最初に医療ミスをした医者も
千花ちゃんを虐め尽くした女の子も
悪いことが明るみに出ず
隠蔽されて全く平和な日常を送っていること。
間接的に人を死に追いやっても彼らは平和。
なにこのリアル…。
悪いことをしたのに裁かれることは
一生ないんだね。
それが千花ちゃんの不遇さに輪をかけている。
そして六花ちゃん。
頑張ってる。頑張った。分かるよ。
でも恵まれすぎだよ…。
第二部、読むの楽しみですが
ちょっと辛い。
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